最近、とある本を読んでいたところ「預金や貯金」という記述があり、
とても気になりました。というのも、最近その本の著者のインタビュー記事を
読んだのですが、著者が「言葉のひとつひとつ、句読点などにまでこだわって
書いた本だ」という内容の話をしていたからです。
それだけ言い回しにこだわった本の中で「預金や貯金」と書くからには、
きっと「預金や貯金」には大きな違いがあるに違いない!
 
で、預金と貯金ってどう違うの?
 
ということで、調べました。
まずはやはり辞書からいきましょう。
 

三省堂大辞林 第二版」より

「預金」(名)スル
金銭を銀行その他の金融機関にあずけること。また、あずけた金銭。
「銀行に―する」
 
…なるほど。では貯金は?
 
「貯金」(名)スル
(1)金をためること。また、ためた金銭。
「お年玉を―する」
(2)郵便局・農業協同組合・漁業協同組合などに金銭を預けること。
また、その金銭。
 
そういえば、預貯金って言い方がありますね。ついでなので紹介。
 
預貯金
預金と貯金。また、預金や貯金。(そんな説明かい!)

 
あはははは!よく分かりません。
ということで、検索してみました。
 

メールマガジン 「役に立たない駄話」
http://www.melma.com/mag/92/m00080492/a00000540.html
 
iFinance「預貯金」
http://www.ifinance.ne.jp/learn/savings/sv_1.htm
 
野村證券「はじめての入門−金融商品セーフティネット−」
http://www.nomura.co.jp/learn/start/safetynet/g-q7.html

 
なんてことでしょう。
単語が厳密に違うというのに、実質的な意味に違いはないとは!(笑)
保護制度が違う程度なんだそうです。
 
しかし、銀行は預金、郵便局は貯金を使うそうなので、
“貯金おろすから銀行寄っていい?”
“郵便局に預金通帳持って行こうっと”
という使い方は誤りなワケですね。
 
ところで、小銭を貯める箱は“預金箱”とは言わず“貯金箱”。
自宅にお金をしまっておくのは“タンス貯金”より“タンス預金”の方が
しっくりきますが、これには何か理由があるのでしょうか?
(タンス〜に関しては、検索かけるとヒット数が全然違うんですよ)
 
日本語ってムズカシイですね。