消防雑学

屁組はないよ

今日の都筑区は朝からずっと雨が降っています。
結構本格的な降り方ですね。日差しがないので気温は上がらず
横浜地方の最低気温は4.4度。最高気温は5.6度となっています。
天気予報を見ると、明日は回復するようですがホントに晴れるのでしょうか?
 
さて、本日の一枚は都筑消防署で撮影してきた「ミニチュア纏」です。
この置物は署長室に置いてあるんですが、以前打ち合わせで署長室に
お邪魔した制作スタッフが見つけ、ずっと気になっていたものなのです。
 
消防署にぴったりの置物だと思いませんか?これが実にかわいい。
今日は念願叶って、ミニチュア纏を写真におさめることができました。
ということで、今回は消防に関する話を調べてみようと思います。
 
ちなみに、昨年出初式のネタをご紹介した時にも、
消防に関する雑学をご紹介しました。
 

いろいろと勉強になった日記はこちら
http://d.hatena.ne.jp/tsuzukinomori/20050106

 
いやー、いろいろ調べて自分で書いたクセに、振り返って読んでみると
“へぇーそうなんだ”と思いますね(笑)
今日ははしご乗りじゃなくて、纏(まとい)の話ですよ。
 
撮影したミニチュア纏には、ひとつひとつに「○組」と書いてあります。
お邪魔したスタッフ2人でケースをじっくりと覗きこんでいたら、
“いろはに…なんだけど、ない文字もあるんだよ”と署長さんに
教えていただきました。え、どうして使われない文字があるの?
 
興味津々の我々に、署長が「新 消防雑学事典」(東京消防庁監修)
なる本を貸してくださいました。
同様の内容が東京消防庁のHPに詳しく掲載されていますので、
まずはリンク先をご覧ください。
 

東京消防庁 消防雑学事典「へらひん組がなかった『いろは四十八組』」
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/libr/qa/qa_03.htm

 
語呂が悪かったから使わなかった文字が4つあるんですか!
確かに「ん組」は言いにくい。「ひ組」は火に通じるのも分かる。
「ら」が隠語ってのはよく分かりませんが。
 
でも「屁組」って。
へ→屁ってのは…まあ江戸っ子らしいっちゃーらしいですね(笑)
 
纏でもうひとつ気になるのは、一番上のデザイン。
これまたそれぞれ形が違うんですよ。
 
前出の「雑学事典」によりますと

纏の標識部を陀志(だし)と呼んでいますが、これらはそれぞれ組の土地に
縁のあるものや、大名の紋所などをデザイン化したものが多く、
「い組」に例を取ると、芥子の実に枡を型取ったものであることから
芥子枡(消します)の纏と呼ばれています。
 
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/libr/qa/qa_04.htm

 
なんだそうですよ。
さすが江戸っ子(?)、ナイス語呂合わせ!
粋ですね。
 
ちなみに、纏の役割は2005年1月6日の日記でも紹介している
「お気楽者でいこう!「鳶いろいろ」」というHPが詳しいです。
 
ところで、このミニチュア纏ってどこで売ってるのかと思い
いろいろと検索してみたのですが、探し出せませんでした。
検索途中で見つけたHPに、“ミニ纏を手作り”という記事を発見。
 

手作りミニチュアまとい210本(苫小牧民報社HP)
http://www.tomamin.co.jp/2003/tp031229.htm

 
も、もしや都筑消防署にあるミニ纏セットも手作り!?
…と思い、再度問い合わせをしてみたのですが
はっきりした確認が取れませんでした。気になる!
 
消防署へ寄贈した方のお名前がケースに書いてあったので(区内の方でした)
今後機会があれば直接取材してみようと思います。乞うご期待!