しけ!

こちらも紅葉

今日の都筑区は朝から雨が降ったり止んだりで、すっきりしない
空模様となりました。夜中はかなり強く降った時間帯もありましたね。
湿度は高いのですが、日中はずっと21〜22度と気温が低く
かなり涼しい1日でした。風邪などひいたりしてませんか〜?
 
さて、本日の一枚は茅ヶ崎公園で撮影してきた写真です。
ちょうど雨が止んでいた一瞬に公園内を少し歩いてきたのですが、
正面の木が紅葉し始めているのを発見。
周りの木々はまだ青々しているだけに、この木だけ結構目立っていて
何だかとってもいい雰囲気でした。今年は紅葉が早い気がしませんか?
 
ところで、またまた台風が近づいてきています。
 

台風17号、25日午後には関東接近も、というニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050923-00000111-yom-soci

 
今回は関東地方より東寄りのコースとなりそうですが
今後の台風情報にご注意ください。
 
で、台風といえば、ワタクシ以前からとっても気になる言葉がありました。
「海は大しけとなるでしょう」っていいますよね。
 
この“しけ”って何さ?
…ってことで、しけについて調べてみました。
 

しけ【時化】
 
〔「時化」は当て字〕
(1)風雨のため海が荒れること。⇔凪(なぎ)
(2)(海が荒れて)魚がとれないこと。不漁。
「―で魚の値が上がる」
(3)(興行物などの)客の入りが悪いこと。
また、商品などの売れゆきが悪いこと。不景気。
 
三省堂大辞林 第二版」より)

 
しけっていつも報道ではひらがなですが、漢字だと時化なんですね。
でも、「海は大しけとなるでしょう」というのは、
(1)の“大荒れになる”のことなのか、(2)の不漁のことなのか…。
(フツーに考えりゃ“荒れる”方だろ!)
深読みしすぎですね。
 
しかし、客の入りが悪いことや不景気も“しけ”って言うっけ?と思いましたが
たしかに“ちぇっ!今日はしけてやがる”(おいおい、いつの時代だ)
ってセリフ、ドラマや映画、本に出てくることありますね。
日常会話ではあまり使わない気がしますが。
 
ちなみに、辞書にはしけるという言葉も載っていまして

し・ける 【時化る】
 
動カ下一)[文]カ下二 し・く
〔「湿気る」と同源。「時化」は当て字〕
(1)風雨のために、海が荒れる。
「台風で海が―・ける」
(2)金回りが悪い。ふところが乏しい。
「財布に一〇円しかない。―・けてんな」
(3)しょげる。気分が暗くなる。
「―・けた顔つき」
(4)空が曇る。
「天気ガ―・ケタ/日葡」
 
三省堂大辞林 第二版」より)

 
という意味が書いてありました。
時化るって湿気る(しっける)なんですね!初耳。
でも“しける”が“金回りが悪い”とか“ふところが乏しい”という
意味になぜ転化したのか不思議です。
なので、別の辞書も調べてみたところ、
 

しけ
 
(1)強い風雨のために海上などが荒れること。
(2)しめりけ。しっけ。
〔あらしのための不漁や興行物・商店などに客の入りが悪い意にも用いられる〕
 
三省堂「新明解 国語事典」より)

 
と載っていました。
ほほ〜!あらしでお客さんが来なかったり魚が捕れないことから
しけってのは不景気の意味に転化したんですね。なるほど。
 
というワケで、今日はしけについてご紹介しました。
 
しかし何が一番ビックリかって、
お上品なアナウンサーの「海は大しけとなるでしょう」ってコメントが、
時代的なセリフ「しけてやがるぜ!」と繋がっていたってことですね(笑)