さて、本日の一枚は都筑民家園を撮影してきました。
さまざまなイベントを開催している場所なので、
行ったことのある方も多いのではないでしょうか。
 

都筑民家園HP
http://www8.ocn.ne.jp/~minkaen/

 
どうして今日は民家園なのかといいますと、先日スタッフが撮影に
伺った際、とても興味深い話を教えていただいたからなのです。
 
民家園の屋根は茅葺きなんですが、母屋の屋根の棟に
文字が書いてあるのをご存じですか?
(全体を写した写真の「矢印」部分です)
 
矢印部分をアップで撮った写真も掲載してありますが、
赤い字で書いたように、「寿」と「水」という文字が
書いてあるんです。
 
あんなところに文字があったなんて知らなかったよね〜という話になり、
今日写真を撮りに伺ったんですが、民家園の方に詳しい話を知りたいと
お願いしたところ、都筑民家園が現在の場所へ移築された際の記録ビデオを
見ると分かりますよ、と言われ早速見せていただきました。
 
そのビデオ、面白い!とっても面白いんですよ。
何度も民家園には行ってますが、こうやって作られたのか〜と
ものすごく勉強になりました。
 
で、肝心の文字の件ですが、茅葺きの作業が終盤に近づき
確かにあの場所に文字を入れていました。
あの場所は茅ではなく、稲わらなんだそうで、屋根ばさみというものや、
植木鋏を使って、わらの断面をチョンチョン文字型に切っていくのです!
 
うーむ、うまく説明できませんが、ハサミでほじくり切るような感じ(?)。
しかも下書きも何もなく、職人さんはチョンチョンハサミを入れて
文字を描き出していました。すご〜い。
 
で、ハサミでほじくり切った後は墨で断面を黒く塗って完成。
そうやって描かれたのが寿と水です。
 
ちなみに、寿は“家に幸せが訪れるように”という願いを込め、
水は“火災に遭わないように”という意味なんだそうです。
確かに燃えやすい材質で作られている家ですもんね。
 
いや〜、民家園にこんなトリビアがあったなんて知りませんでした。
これから古民家を見るたびに、文字を探してしまいそう(笑)
 
あともう一つ雑学なんですが、天井から囲炉裏にぶら下がっている棒に
魚の人形?みたいなものがついてますよね。
あれにも意味があるってことを初めて知りました。
 
やっぱり火事にならないように、水の象徴ともいえる「魚」
あそこにくっつけているんですって。
調べてみたら、DASH村のHPにも載ってました!
 

DASH村HP「魚は水の神様」〜囲炉裏の話 (明雄さん)のページ
http://www.ntv.co.jp/dash/village/akio/03_hi/03_sakana.html