さて、本日の一枚は横浜市庁舎で行われた記者会見の模様です。
今年4月に開校する東山田中学の校長候補者として、
楽天副社長の本城愼之介さんが採用され、本日付で
開校準備室長の辞令を受けました。
その辞令交付のあと、記者会見が行われたので、
ケーブルネットつづきの森も撮影に行ってきました。
 
記者会見場には民放各社がズラッと勢揃い。
数えたところ、何と8台ものカメラが並んでいました。
テレビ局だけでなく、新聞や雑誌などの記者の方々も多数。
本城さんと東山田中学がいかに注目されているかが分かりますね。
 
本城さんは各社からの質問に対し、実に丁寧に答えておられたので、
つづき日記では質疑応答をできるだけ忠実にいくつかご紹介したいと思います。
 

Q.辞令を受けた感想は?
A.これからしっかりと中学校を運営していかなければと責任の重さを感じています。
  私は経験不足のところもあるかと思いますが、学校運営に携わるメンバーと
  一緒に準備する期間が3ヶ月もあるという恵まれた環境です。
  中川中学校から東山田中学校に来る中学2年、3年の子どもたちに対して、
  しっかりと環境を整え、また期待に胸をふくらませている新1年生に対する
  環境作りも考え、バランスをとりながら準備を進めて行きたいと思います。
  他の学校から“まねしやすい、まねしちゃいたくなる”学校を目指します。
 
Q.全国公立学校最年少の校長だが?
A.1年で5つ歳をとるわけにはいかないので(笑)、5月に33歳になりますが、
  生徒と年齢が近いという点を生かし、他の方の力を借りながらやっていきたい。
  32歳ということで、体力はあります。また、気力は最高潮に充実していると
  いうことが強みです。
 
Q.ベンチャー企業の経験はどういう点?それをどう生かす?
A.これまでの経験で得たのは“チームを作る”ということ。
  メンバーを集め、建設的な衝突を経ていくなかで「ひとりで何かをする」
  のではなく、チームで解決していくということを学びました。
  学校の現場でもトップダウンではなく一人一人が判断する…例えば自分が
  不在のときにでも普段と変わりなくできる運営方法を目指したい。
 
Q.どのような学校を目指す?
A.保護者・生徒とコミュニケーションをとりたい。
  地域の人たちとしっかり話をして、できることを増やすのではなく、
  “できないことは何か、できない理由は何か”を考え、ひとつひとつの
  問題点を解決していきたい。
 
Q.日本の国際的な学力比較について
A.強みは全国が均一的に同じ方向性・方針で教育ができること。
  弱みはスピード感が損なわれてきていることだと思います。
  数学の学力低下より、読解力の低下が気になりました。読解力とは
  コミュニケーションの力ですよね。コミュニケーションとは周りを取り巻く
  環境なので、子どもたち自身のコミュニケーション力が低下しているという
  ことではなく、社会全体のコミュニケーション力が下がってきているのは
  ないかと思います。
 
Q.どうやって公募を知ったのか?どうして横浜市なのか?
A.横浜市のHPを見ました。
  学校教育の現場に携わる仕事をしたいと思い、自分の会社(音別)を立ち上げ、
  現場の先生などいろいろな人に会ってきたが、自分のマネージメント経験を
  教育現場に生かすチャンスとして公募校長には注目していました。
  横浜市が周りに与える影響が大きいということと、自分の中で地理感がある
  土地だったので、応募しました。
 
Q.都筑区の印象は?
A.先週1週間、地域を歩いて回ったのですが、ただ歩くだけと人と会って話すのとは
  印象の違う街だと思いました。ニュータウンなので新しくてキレイな街だが、
  でも古くから住んでいる人がたくさんおられて、どんど焼きやもちつきなど
  地域の行事がとても盛んなんです。地域のコミュニティが根ざしている街だと
  思いました。
 
Q.採用にあたり、家族からの言葉は?
A.中学はお弁当なんだよ、と言ったら(妻には)えっ!?と言われました(笑)
  (お弁当持参するんですか?という質問に)そりゃコンビニ弁当というワケには
  いかないでしょうから、作ってもらうか作ってもらったのを私がつめるか
  私がつくるか…その辺は家族でコミュニケーションをはかります(笑)
 
Q.趣味はなんですか?
A.ダッチオーブンでいろいろな料理を作って大勢で食べることです。
  大勢でわいわい楽しむことが好きですね。
 
Q.どういう中学生でした?
A.北海道の音別町立音別小学校・音別中学校というところに行っていたのですが、
  中学生のときも夜8時に寝て早起きしていました。
  学年2クラスの小さな学校で、いけないことをすれば近所の人から怒られたり…。
  そのころの地域ぐるみの環境が私の原体験となっています。
 
Q.信念にしている言葉は?
A.『成功よりも成長』です。
 

本城 愼之介さんプロフィール
1972年北海道生まれ。家族は妻と子ども2人。東京都在住。
※詳しい経歴はこちらをご覧ください。

 
とまあ、ずいぶん長くなってしまいましたが記者会見では
こんな内容の話をされてました。
途中、楽天社長の三木谷浩史氏のことに話題が及ぶと、
感極まって…という場面もあったりしました。
 
文字だけではきっと本城さんの人柄などが伝わらないかと思います。
そこで、ケーブルネットつづきの森の視聴者の方へ朗報!
本日の記者会見終了後、単独インタビューにお答えいただきました。
 
この模様は1月17日から放送の「TMTVニュース」でたっぷりと
お伝えしますので、番組をぜひご覧ください。
都筑区のみなさんへ向けたコメントもありますよ!
 
最後になりましたが、本城さんのブログをご紹介しますので、
ぜひこちらもご覧くださいね。
 

雑記
http://www.onbetsu.com/blog/