で、天気のニュースなどでよく“例年”“平年”という言葉を使いますよね。
先日、同僚からこの用語の使い分けについて調べてほしい!という要望を受けましたので、
早速調べてみました。
 
まずはお決まり、辞書の意味を見てみましょう。
 

三省堂大辞林 第二版」より
【例年】
いつもの年。毎年。
「―八月は海に行く」「―になく暑い」「―のこと」「―どおり」
 
【平年】
(1)閏(うるう)年に対して一年が三六五日の年。
(2)普通の年。特に、異常気象でなく、また農作物が豊作でも凶作でもない年。
「―並みの暖かさ」

 
となっています。
しかし、いつもの年と普通の年って…かなりアバウトですね(笑)
しかも、平年の方は“豊作でも凶作でもない年”って、判断が微妙じゃありませんか。
 
これじゃよくわからないので、いろいろと調べてみたところ、
こんなHPを発見しました。天気と言えば気象庁!本家のページです。
 

時に関する用語、というページ
http://www.kishou.go.jp/know/yougo_hp/toki.html

 
やっと根拠のある説明がゲットできました。
“例年”はこちらのページでも同様に「いつもの年」となっていますが、
“平年”の方は30年間の平均値をもって平年というそうです。
 
平年並み、というのは30年のデータと比較すると同じ程度、という意味なんですね。
しかし、西暦年の1位の数字が1になる10年ごとに更新、となっていますが、
30年と区切ってるんなら手間を惜しまずに、前年までの30年で平均値を
出せばいいのに、と思うのはワタクシだけでしょうか。
 
2009年における“平年”は、次回データ更新・2011年の前になりますので、
1971年から2000年まで30年の平均値ということになるんだと思うんですが、
近々10年のデータが入ってないなんてちょっとヘンですよね。
 
まあ、値の出し方にはいろいろと問題があるのでしょうからこの辺でやめるとして、
平年と例年の違い、わかっていただけましたでしょうか?
 
ここで、10月3日の平年値データを見てみますと、最高気温は23.1度、最低気温は16.9度。
それに比べて本日の最高気温24.6度、最低気温は20.1度となっています。
えっ!?平年値ってそんな低いんだ〜!!ビックリ。
ということで、今日は平年に比べると寒かったとはいえないのですが、
“例年に比べるとかなり寒かった”という言い方が正解なんでしょうか(笑)