さて、本日は非常に困りますという話題をひとつ。
世間で大論争になっている年金法案に隠れて、ひっそりと通ってしまいそうな法案があるのです。
それが「著作権法の改正」。
この中の大きなポイントに“日本版がある外国版CDの輸入を禁止する”という条項が含まれています。
 
この法案が通ったら、現在は大手CDショップでフツーに売られている
輸入盤CD(日本版のあるもの)の販売は違法となります。
輸入盤じゃなくて、いつも日本版買ってるから別にいいや、と思ったアナタ。関係大ありなのですよ。
 
邦楽CDに比べて海外アーティストのCDって安いと思いませんか?
これは、安価な輸入盤に対抗するため、日本版も安い値段設定をしているんだそうです。
ってことは、ライバル(輸入盤)がいなくなれば値段を下げる必要もなく…ってなる可能性が大。
 
そして、一番問題(ワタクシが思っている)なのは日本未公開(未発売)作品を
購入する手段がなくなるということです。
メジャーなものは値段が高くなったとしても日本版を買うことができますよね。
でも、日本版が作られないマイナーなものは入手が非常に困難となるようです。
全体の輸入量が激減するので、微々たる数の未公開(未発売)作品を輸入するには
コストがかかりすぎるワケです。で、日本での値段が跳ね上がるか輸入自体がなくなるか…となりそうな気配。
 
この問題、CDだけでなくDVDにも関連してくるようで。
昨今の冬ソナブームで、日本未公開の韓国ドラマや韓国映画を購入する人が
増えているそうですが、そういった未公開ものを手に入れる手段も
なくなってしまうかも知れないのです。
専門店もネット通販も行く先不安…。
ネット普及のおかげで、ハリウッド映画だけでなく世界各国の未公開作品を
自宅で楽しめるようになってきたっていうのに、その道も閉ざされてしまうのでしょうか。
 
この法律、元々海賊版やアジアで安価に売られている邦楽CDの逆輸入を
取り締まるためのものなのですが、どうして正規のものまで規制の対象になるのでしょう…。
著作者の権利の保護はもちろん重要ですが、みなさんはこの法案をどう思いますか。
 
こちらのサイトに詳しく載ってます。

「海外版CD輸入禁止に反対する」
http://sound.jp/stop-rev-crlaw/
 
こんなサイトもあります。わかりやすいです。
「私たち音楽関係者は、著作権法改定による輸入CD規制に反対します」
http://copyrights.livedoor.biz/

 
このほかにも、多くのみなさんがネット上でこの法案について議論しておられます。
ホントにいろいろなところにリンクが貼られていますので、ぜひご一読ください。